・社会に役立つ人づくりを。勇気、慈悲心、正義感を育みます。

勇気とは武力による戦いの勇気ではなく、自分の意思をハッキリと示せる勇気。つまり嫌なものは嫌と言える精神的な強さとこれに伴う他者からの圧力に屈しない技術を両立させること。また勇気の延長線上に慈悲心や正義感を養い、弱きものを助け強き者をくじくということを体現できる人間作りを行うことにより、社会貢献まではいかずとも目の届く範囲に平和をもたらせれば一つの結果として報われるのではないかと考えます。

つまり少林寺拳法の人づくりとは、護身練胆、精神修養、健康増進の三徳を兼備した人づくりの為の行なのです。

・武としての少林寺拳法

開祖は「武」という文字は「戈(ほこ)」を「止める」という会意文字だと説かれました。武力というものは争いを求めることや、敵を傷つけることではなく、人と人との争いを止め、平和と文化に貢献する道徳的内容を持つところに武の意義があるのです。 少林寺拳法は勝ち負けにこだわらずと教えていますが、その根幹には勝ち負けの意識が悪く働けば自分の方が強いという心が生まれることになり、果ては人の不幸を喜ぶ心も芽生えかねない。という思いがあるからです。